砂金採りや金採取と聞くと、「もう採れない」、「労力に見合わない」などの意見が一般的です。しかし、驚くことに最近になって2kgを超える金が含まれた砂金(金鉱石)が発見されました。今回はそんな驚きのニュースと個人で行う砂金採り・金採取についてご紹介していきます。
目次
オーストラリアで巨大な金塊が発見
オーストラリアの金採掘の歴史
ゴールドラッシュが過去に起こった地域
現在の採掘量
なぜ金は簡単にみつからないのか
拾った金はだれのもの?
オーストラリアの場合
日本の場合
一攫千金の夢はあるのか
まとめ
オーストラリアで巨大な金塊が発見
オーストラリアの男性がビクトリア州南部の「ゴールデントライアングル」にて金属探知機を使って特大の金鉱石を発見したことで話題になっています。ゴールデントライアングルはバララット、ベンディゴ、セントアーノーを結ぶ三角地帯です。歴史的に金が多く採掘されることで知られている地域で金属探知機を用いて金探しをする人も多くいる地域です。今回見つかったのは2.6kgの金を含む4.6kgの金鉱石で日本円にして2,100万円にもなる巨大鉱石です。
この発見で驚いたのは発見した男性は金探しの初心者で、使用した金属探知機も12万円ほどのグレードの低い機種だったことです。見つかった背景には連日の雨などによってたまたま金鉱脈から金鉱石が削り取られ流れてきたのではといわれています。まさに一攫千金といった印象ですね。
オーストラリアの金採掘の歴史
ゴールドラッシュといえば、アメリカのカリフォルニアが有名ですが、この巨大金鉱石が見つかったビクトリア州でも過去にゴールドラッシュが起こっています。
ゴールドラッシュが過去に起こった地域
オーストラリアでは19世紀後半に複数回にわたりゴールドラッシュが発生しています。その中でも特に有名なものが3つあり、1851年に発生したニューサウスウェールズ州とビクトリア州のもの、1890年代の西オーストラリア州のものが挙げられます。このゴールドラッシュによる移民の増加でオーストラリアの人口は大きく増え、技術的にも設備的にも大きく成長しました。一方で、オーストラリア大陸に紀元前より住んでいた先住民族であるアボリジニの迫害などの社会問題も起こっています。
現在の採掘量
オーストラリアの現在の採掘量は中国に次いで、世界第二位であり、現在でも多くの金を産出している国です。ゴールドラッシュ以降にも大規模な金鉱脈がいくつもみつかっており、場所も一か所ではなく、様々な場所から採掘されているため、今後も安定した金の産出が見込まれている国です。さらには、予測されている埋蔵量は世界で一番多いといわれていることから採掘量世界一位になるのも近いのではといわれています。
なぜ金は簡単にみつからないのか
オーストラリアは現在でも世界有数の金産出国であり、埋蔵量もかなり多いといわれています。しかし、実際に今回のような金塊が見つかるのはかなり稀であるといえるでしょう。なぜなら、簡単に採れる所の金は人類によってあらかた採りつくされてしまっているためです。1gよりも小さな粒程度であれば河川などで見つかる事は多いですが、このような大きな金鉱石は様々な条件や偶然が重なって新しく露出し、運よくそれを見つけない限りはお目に掛かれないのです。
拾った金はだれのもの?
オーストラリアの場合
今回、巨大金塊が発見されたオーストラリアのビクトリア州では約26ドルを支払う事で、簡単な道具を利用する条件の金鉱探査権を取得できます。そのため、その権利を持っている状態で金を発見した場合はその金はその人のものとなります。このように金額的にも高くなく、稀にではありますが今回のような金塊がでる事もあるため、一攫千金を夢見るゴールドハンターたちがオーストラリアにはたくさんいます。
日本の場合
日本でも趣味の範疇として砂金採りを行っている人がいますが、万が一日本で今回のような金塊が見つかった場合その扱いがどうなるかはなんともいえません。通常砂金を含む鉱物を採掘・採取するには鉱業権を取得する必要があります。つまり、日本の砂金採りは体験できる施設などを除いて、河川などで勝手に砂金採取をする行為は法律的にはグレーゾーンであり、自然に害を与えない事を前提に黙認されているにすぎません。つまり、このような巨大な金塊が見つかった場合はその後がどうなるのかはなんともいえないと考えられます。
一攫千金の夢はあるのか
ここまでの話で日本を含めて、一攫千金の夢はあるのかが気になるかと思います。採った鉱物の所有権を確実なものにするためには、日本はもちろん、諸外国も鉱物資源の採掘には各国の鉱業権が絡んできます。その取得や砂金採りの状況を考えると日本で趣味や遊びの範疇で一攫千金の夢をつかむのは0とはいいませんが、ほぼ不可能に近いといっていいでしょう。
その点、今回、巨大金鉱石が見つかったオーストラリアなどでは金鉱探査権を緩い条件で取得することが可能なので、趣味として金属探知機片手に散策し、万が一見つかったらラッキーというのも良い趣味といえるかもしれませんね。
まとめ
今回は金の採取についてご紹介しました。今回のような巨大鉱石というのは難しいかと思いますが、日本も各地に金山があった名残で、河川でも様々な場所で小さな砂金を採取することが出来るようです。自然環境の保全や安全に気をつけて、ハイキングのついでなどに砂金採取を行うのも良い思い出作りになるかもしれませんね。
まずは、お気軽にお問い合わせください。
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